より強靭・安全な生体硬組織材料の3次元造形を目指した構造解析
研究責任者 |
松葉 豪 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 生体硬組織である骨中に含まれるコラーゲンの配向を高分子の精密構造解析の技術を利用して明らかにすることを目的に放射光を利用したX線散乱法を主に用いて,「定量的に」評価する方法を確立した。実際に骨粗鬆症ラットと健常ラットを比較し,コラーゲンの配向が骨端部で10%程度低くなっていることを示した。本プロジェクトにて,骨中のコラーゲンの定量的評価手法によって,骨粗鬆症がコラーゲンの配向に影響を与えていることを示し,医療的展開も可能となった。産業応用としては,リン酸カルシウムとコラーゲンのように硬質材料と柔軟な材料をサブミクロンスケールで制御した新たなバイオミメティック複合材料の開発につなげていきたいと考えている。
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