二環性縮環骨格を基盤とする新規SARS 3CLプロテアーゼ阻害剤の創製
研究責任者 |
赤路 健一 京都薬科大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 当初設定したナノモルオーダーの阻害活性を示す縮環型R188I SARS 3CLプロテアーゼ阻害剤の開発目標に対し、本課題研究では数十μモルレベルの阻害活性を示すデカヒドロイソキノリン型阻害剤の創製にとどまった。しかし、当初計画のドッキングモデルに基づく阻害剤設計ではなく、実際の阻害剤とプロテアーゼとの複合体結晶のX線結晶構造解析結果に基づく構造設計が可能な研究基盤を確立することに成功した。今後、本課題研究で得られたこの研究基盤を活用することにより、これまで知られていなかった新たなプロテアーゼ相互作用部位を確認するとともに、それら部位での相互作用が可能な置換基の探索と構造最適化を進める。
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