炭素安定同位体を利用した街路樹の大気汚染・乾燥ストレス耐性評価
研究責任者 |
富田 祐子(半場祐子) 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究では街路樹について夏期の大気汚染・乾燥の複合ストレスの影響を評価し、ストレスを緩和する管理用法や樹木種を見いだすことを目的としている。京都市内において大気汚染レベルが異なる調査地を設定し、街路樹として国内で最も多く植栽されているイチョウ(高木)およびヒラドツツジ(低木)を対象に、ガス交換法および葉の炭素安定同位体を用いて光合成機能を比較・評価した。イチョウは調査地間で光合成機能はほとんど変わらなかったが、ヒラドツツジは大気汚染のレベルが高い調査地で光合成機能が低下していた。また、炭素安定同位体の比率は光合成機能とよく相関しており、光合成機能の評価として有用であることが明らかになった。
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