連続・大量処理が可能な電場を利用したケミカルフリー粒子凝集技術の開発
研究責任者 |
森 隆昌 法政大学, 生命科学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 太陽電池パネル等で使用されているシリコン微粒子を対象として,水系シリコン模擬廃液に様々な条件で直流電場を印可し,凝集・沈降分離できるかを検討した.連続処理装置を試作し,連続処理の実現可能性も検討した.その結果,シリコン微粒子は直流電場による凝集・沈降分離によって,上澄み液の濁度を100 ppm程度まで下げることができた.凝集粒子の沈降速度は未凝集の場合の8倍程度まで増加した.さらに特定の酸・アルカリを含む廃液であれば,電場による処理後のpH変化をわずか0.5程度に抑えることができた.連続処理実験では,濁度35ppm以下(目標値300 ppm以下)の清澄な上澄み液を連続で回収できた.沈降分離した凝集粒子の回収率をさらに上げることによって実用可能性が更に高まるものと考えられる.
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