高齢者の事故誘発リスクを検査する自転車運転シミュレータの開発
研究責任者 |
水戸部 一孝 秋田大学, 工学資源学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 運転免許証を返納した高齢者は,新たな移動手段として自転車を選択する場合が多い。しかしながら,自転車による死亡事故件数の65%は高齢者であり,自身の交通事故誘発リスクを自覚できずに適切な指導を受けられぬまま高齢者が放置されているのが現状である。本課題では,VR技術とMoCap技術を組み合わせた自転車運転シミュレータを開発し,若年者および高齢者を対象として,車両と併進している状態から右折して車道を横切るシナリオにおける運転時の適応行動を計測した.さらに,事故に遭いやすい高齢者に共通する特徴を抽出することで,高齢者交通事故を誘発するリスク要因を定量評価する手法を考案した。
今後,検査レポート作成機能を備えた自転車シミュレータとしての製品化をめざすと共に,各種センサデータに基づく評価アルゴリズムを実装していく予定である。
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