高効率・低環境負荷スポット型医療排水浄化装置の設計
研究責任者 |
齋藤 徹 北見工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 医療排水中の抗生物質による耐性菌発生のリスクが高まっている。本研究は、全抗生物質使用量の6割を占めるβ―ラクタム系抗生物質が、カチオン界面活性剤を収着させたベントナイト(オルガノクレー)に吸着し、温和な条件で分解する現象の発見に基づき、オルガノクレーを充填した層を作製し、そこに排水を通すことにより、β―ラクタム系抗生物質を選択的に捕捉し、分解させてから放出させる仕組み構築をした。透水性の高い素材粒子との混合層の作製により、遮水性の高いオルガノクレー層に適度の透水性を確保した。通水量の調整により、抗生物質の継続的な捕集・分解が可能となり、流出水中には検出された成分は抗菌活性を持たない分解生成物のみであることを確認し、医療排水処理システムにおける抗生物質の処理に関する設計要素を見出した。
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