硫化水素を検出する抗体を用いた簡易心疾患診断方法の開発
研究責任者 |
居原 秀 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 安価で簡便な心疾患早期診断ツールの開発を目標とし、血中の硫化水素(H2S)レベルが心疾患と関連があることに着目した。安価で簡便な診断方法を確立するために「特異的抗体」の利用を検討した。H2Sをマレイミドで誘導体化し抗原とした。免疫吸収、アフィニティー精製による高特異性抗体の調製、ELISAシステムの構築、固相抽出法による検体(血漿)の前処理方法を検討した。ラット血漿中のH2SをN-エチルマレイミドを用いて誘導体化した後、固相抽出法にて前処理を行い、競合ELISA法で定量する方法を開発した。今後、心疾患モデル動物、心疾患患者の血漿を用いて、心疾患早期診断ツールとしての有効性を評価する。
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