研究責任者 |
高頭 孝毅 山口東京理科大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究で改善を行ったRTN液晶は低電圧駆動が可能だが、電圧無印加状態では構造が不安定なため安定化の必要があった。これまで光硬化性モノマーを添加し、全体に露光する方法では長期安定性達成は困難であった。マスクを用いて部分的な露光で液晶内に壁を形成することで安定化することを確認しており、当初この方法で取り組むことにし、改善に取り組んだが、実用化の検討過程でこの方法では実機に適応しにくいとの評価があった。(以上2014年度報告書)そのため方向を変更し光硬化性モノマーを使用せず、RTN液晶が熱力学的に安定になる条件を検討した。この結果、プレチルト角と液晶層の厚みを最適化することで安定なRTN液晶を得ることができた。しかし、透過率が低い欠点がありディスプレイとしてこのまま使うことは難しい。今後本研究の成果を基礎に特性の改良と応用の開拓を行う。
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