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食品の品質管理のためのラマン分光イメージング装置の最適化
研究課題
産学が連携した研究開発成果の展開
研究成果展開事業
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
探索タイプ
研究責任者
本山 三知代
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所, 研究員
佐々木 啓介
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産物研究領域, 主任研究員(2015年6月~)
研究期間 (年度)
2014 – 2015
概要
食品の品質管理に適した分光イメージングに必要な最小限の空間分解能を明らかにするために、実際の食品(挽肉)を試料とし、主要成分(脂肪)の分光分析結果におよぼす空間分解能の影響を調べた。食肉を構成する単位(脂肪細胞、筋細胞)の大きさは50μm程度であり、空間分解能50μmで取得した9801点のデータの平均値に対して、空間分解能を下げたときに生じる誤差を求め、データの試料代表性を評価した。その結果、空間分解能をヒトの視覚の空間分解能程度(200~300μm)に下げても、50μmの測定結果との許容誤差3%程度の高い信頼性を保つことができた。空間分解能を50μmから200μmに下げ、かつ多焦点測定方式を採用することで、実際の食品全体(5×5 cm程度)のイメージを、1時間程度で取得することができると考えられた。