研究責任者 |
前多 肇 金沢大学, 物質化学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 希薄溶液中、脱気した条件下で強い蛍光を発する分子でも、高濃度溶液中や固体状態、空気飽和条件下においては一般に蛍光強度は著しく減少する。本研究では、高濃度溶液または固体状態においてもよく光る蛍光材料の開発を目指し、蛍光性部位にデンドロンまたはかさ高い置換基を導入した化合物を合成し、その蛍光特性を調査した。その結果、合成したデンドリマー分子では酸素へのエネルギー移動およびエキシマー形成による消光過程がほとんど抑制できることが分かった。固体状態での蛍光量子収率は、デンドロンの世代が増えるにつれて増大した。一部のデンドリマー分子は、メカノクロミズムを示すことも明らかにした。
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