生体膜の液中操作のための形状記憶厚膜型スマートマイクログリッパの開発
研究責任者 |
峯田 貴 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 再生医療分野における細胞シート等の微細成形を目標に、液中で生体膜の繊細な把持とハンドリングを実現するスマートマイクログリッパ開発に取り組んだ。基板上へフラッシュ蒸着した30µm厚の形状記憶合金膜を電解エッチングで超微細クリップ形状にし、把持力センサ、通電駆動用薄膜ヒーター、薄膜温度センサを集積化するグリッパ素子の形成法を確立した。試作したSMAグリッパは50µm厚の生体膜の把持時に1.6mNの把持力を発揮できることを検証し、大気中と水中での通電加熱により把持および開放の可逆的動作が可能であるが、非加熱側のアーム部への伝熱と水中での放熱の影響で駆動時の開口幅に改善の余地があることを把握した。
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