新規キノン誘導体を用いたリーシュマニア症新規治療薬の探索
研究責任者 |
嶋田 淳子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 新たに合成した40種を含む約90種の誘導体の中で、抗リーシュマニア活性を有する化合物を見出した。中でも化合物Aはプロマスティゴート型原虫に対して目標値よりも低濃度で効果があり、かつ毒性も低く有望である。また、化合物Bはin vivoで抑制効果を示し、マウス腹腔内投与で有意に皮膚潰瘍形成を抑制しその効果は既存薬と同等であった。局所投与でも有意に潰瘍形成を抑制したが、既存薬と比較すると効果が低く、用量を検討する必要があった。今後は化合物の構造活性相関を調べつつ、さらなる化合物の最適化を行い、得られた結果を基に特許出願を行う予定である。また、化合物の安定性、有効性、安全性等の検討を視野に入れつつ、企業との連携を模索する。
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