カバリング技術と製織技術を活用した織物CFRP基材の開発
研究責任者 |
池上 大輔 あいち産業科学技術総合センター, 尾張繊維技術センター, 主任
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 炭素繊維を樹脂繊維でカバリングして被覆した糸を作成したものを織物に製織した後、成形加工を行い織物CFRP基材を作製する技術を確立することを目的に研究を実施した。
糸素材及び糸速、スピンドル回転数などのカバリング条件を検討することで、炭素繊維が完全に保護され、擦れによるズレの少ないカバリング炭素繊維を製造することができた。さらに、全体カバーファクタ値を考慮して織物規格を設計することで、汎用の織機等設備のみを用いて、炭素繊維の折損なく、炭素繊維織物を製造する技術を確立することができた。また、炭素繊維織物から熱プレス機を用いて温度、圧力、時間を最適化してCFRP基材を作製することで一定の強度を有する織物CFRP基材を開発することが可能となった。
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