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血漿セレノプロテインP(SeP)を標的とした新規テーラーメイド2型糖尿病・血管合併症治療薬の研究開発―糖尿病モデル動物による検証および低分子化

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 斎藤 芳郎  同志社大学, 生命医科学部, 准教授
研究期間 (年度) 2014 – 2015
概要2型糖尿病患者において、SePが過剰になると、筋肉や肝臓のインスリン抵抗性が増加し、血管新生が抑制され、糖尿病態が悪化することが明らかとなった。SePは糖尿病の重要な治療標的と言える。これまでにヒトSePの細胞表面への結合を阻害し、セレン運搬を抑制する抗体を同定した。本研究では、外因性SePによる耐糖能異常を改善するSeP阻害抗体の作用メカニズムを明らかにした。さらに、糖尿病モデルマウスにSeP阻害抗体を投与することにより、増加した内在性SePの作用を抑制し、耐糖能やインスリン抵抗性等、糖尿病態の改善効果があることを実証した。本研究により、SePを標的とした新規テーラーメイド2型糖尿病治療の研究基盤を確立した。今後は、抗体医薬としての可能性や低分子化の実現を目指す。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2022-01-06   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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