有用金属の相互分離を指向した新規な充填カラムを用いる金属成分の分離技術開発
研究責任者 |
山下 浩 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 撹拌装置などの大きな動力を必要とせずに溶媒抽出が可能な抽出装置を開発した。すなわち、塔内に種々の形状の充填物を充填し、その充填物の大きさおよび親水性・疎水性のバランスをコントロールすることにより、水および油を同時に流すことを可能とし、水相から油相へ有用金属を溶媒抽出することが可能となった。この方法を希土類金属イオンの溶媒抽出に適用したところ、塔長2mのミニプラントを用いた場合、ツリウムの分配比が130の結果が得られた。他の希土類金属イオンに関してもそれぞれ抽出可能であり、原子番号が大きくなるほど分配比が大きくなる傾向が得られた。これらのことから、希土類金属イオンの相互分離が可能となった。
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