モクレイシ由来の薬剤耐性抑制型新規抗がん剤の開発研究
研究責任者 |
松浪 勝義 広島大学, 医歯薬保健学研究院(薬), 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 沖縄亜熱帯植物モクレイシ葉部から見出した新規トリテルペノイド化合物MJ-1について、さらなる検討を行った。本化合物はヒトがん細胞に対する増殖抑制活性と多剤耐性抑制効果を併せ持ったユニークな化合物である。本研究では、モクレイシに含まれるMJ-1関連化合物のさらなる探索やMJ-1の化学変換によって計17種の類縁体を調製し活性を評価した。その結果、多剤耐性抑制活性に重要な部分構造を見出した。次に近年注目されているzebrafishを用いたin vivo実験系で毒性に関する検討を行った。今回の研究では概ね予定通りの検討を行えたが、今後は化合物の供給や、より安全性の高い化合物への変換が必要である。
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