グラフィティックカーボンナイトライド薄膜の光触媒特性の向上
研究責任者 |
宮島 大吾 独立行政法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 基礎科学特別研究員
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究課題は、研究責任者らが開発に成功したグラフィティックカーボンナイトライド(以下g-C3N4)薄膜の光触媒特性の向上を指向したものであった。均一な薄膜でありながら、高い光触媒特性を有していたため、表面積を稼ぐことによりその特性が破格に向上することを期待した。しかしながら、本研究で用いられた手法では薄膜のキャパシタを42倍、光触媒特性(光電流値)では4.2倍までの向上しか実現できず、当初の目標(100倍)には至らなかった。一方この原因を探求する上でこの薄膜材料の興味深い光学特性に気がついた。光触媒特性に注視したからこそ気づけたこの特異な物性は応用的にも極めて有望で、現在この光学物性を中心に用途特許の申請準備を行っている。
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