全単結晶ホイスラー合金からなるCPP-GMR素子の開発
研究責任者 |
山田 晋也 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本課題は、次世代の超高密度磁気記憶装置ハードディスクドライブ(HDD)用の高性能磁気ヘッドとして期待されている面直通導型巨大磁気抵抗(CPP-GMR)素子を、全単結晶のホイスラー合金で構成し、HDDの超高密度化に貢献する技術へと発展させることを目的として研究を行った。Si基板上に全単結晶『強磁性ホイスラー合金/非磁性ホイスラー合金/強磁性ホイスラー合金』積層構造を形成した後、CPP-GMR素子を設計・試作し、強磁性ホイスラー層から注入されたスピンを非磁性ホイスラー合金層を介して電気的に検出することに成功した。次世代HDD用の磁気ヘッドとして要求されている領域まで素子性能を引き上げるためには、理論計算と実験の両面から材料探索の研究を進める必要があると考えられる。
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