研究責任者 |
山根 隆志 神戸大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 可搬型血液濾過システムのために、羽根直径34mmの小型遠心ポンプを設計・試作し、流体力学性能の確認、および血球破壊の低減を実験室で試験評価した。さらに製品血液フィルターと組み合わせた麻酔下ブタ動物実験により、遠心ポンプがローラーポンプよりも、血液フィルターの中空糸膜間抵抗および循環抵抗が少ないことを実証した。その結果、遠心ポンプがローラーポンプに対して、フィルターのファウリングおよび血液流路の目詰まりに関して非劣性であることと、小型可搬であることの圧倒的な優位性を実証した。
なお現在、共同研究機関が進めている文部科研B の一部に参画して遠心ポンプの基礎研究を続け、血液フィルター研究機関の研究に追いつくことを目指す。これとともに今後、企業との共同研究を並行して進め、遠心ポンプを製品化に近づけ、新遠心ポンプと新血液フィルターが揃ったところで、A-Step による製品化プログラムに応募する計画である。
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