新規システイン合成経路を利用したシステイン発酵生産法の開発
研究責任者 |
中村 卓 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究では、現状の加水分解抽出法よりも望まれているシステイン(Cys)類の発酵生産法を実用化できるように、新規のシステイン合成経路を構築した大腸菌を作製し、それを用いて従来の発酵法より多くのCysを生産することを目指して研究を行った。その結果、通常の経路でCysを合成できない大腸菌遺伝子欠損株を用いて、ランダム変異導入実験により作製した酵素の変異遺伝子ライブラリーをスクリーニングしたところ、Cys相補性を示す形質転換体を多数得ることに成功した。今後、スクリーニングの条件を厳しくして目的の機能を有する変異体酵素を選抜し、その酵素レベルでの特性評価や発酵生産用の大腸菌に導入してCys生産量を確認していきたい。
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