骨基質タンパク質を用いたメタボリックシンドローム改善薬の開発
研究責任者 |
溝上 顕子 九州大学, 歯学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 骨基質タンパク質であるオステオカルシン(OC)は全身の代謝を活性化することで注目を集めている。本研究の目的は、OCを豊富に含む豚骨(スープ等を抽出した後の廃棄物)を原料としてOCを抽出し、メタボリックシンドローム予防・改善におけるその有効性を証明し、ヒト向けサプリメントの開発の足がかりとすることである。豚骨抽出液の成分分析を行ったところ、確かに抽出液中にはOCが含まれているほか、コラーゲンも多く含まれていた。抽出液をメタボリックシンドロームモデルマウスに1ヶ月間継続投与したところ、顕著な糖代謝の改善や脂肪細胞の縮小が見られたが、副作用と思われる形態学的な変化は見られなかった。今後はヒトを対象とした臨床試験をはじめ、実用化に向けて詳細な検討を行う。
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