抗がん薬誘発末梢神経障害予防・治療における車前子活性成分の探索
研究責任者 |
安東 嗣修 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 抗がん薬誘発末梢神経障害の予防・治療のための車前子の活性成分の探索を行い、創薬シーズを見出すことを目標として研究を開始した。車前子の既知の主要成分である数種のイリドイド化合物の投与より,アウクビン投与群においてのみパクリタキセル誘発末梢神経障害性疼痛の発生が抑制された。また、車前子エキスの分画物においても、アウクビン含有画分においてのみ疼痛の発生が抑制された。これらの成果より、アウクビンが抗がん薬誘発末梢神経障害の予防・治療薬開発の創薬シーズとなりうることが見出された。今後,他の抗がん薬誘発末梢神経障害性疼痛に対して,アウクビンが有用であるか検討すると共に,薬効の機序の解明を行っていく。
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