光学活性な医薬品の量産化に向けた溶媒変換技術の開発
研究責任者 |
小玉 康一 埼玉大学, 理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究開発においては、溶媒を変えることによって、目的化合物の両エナンチオマーを得る方法である溶媒変換技術の開発を目指した。3種のキラルなヒドロキシカルボン酸に対して種々の溶媒を用いた検討を行い、うち2種については本技術が適用可能であることを発見した。得られた塩の結晶構造解析の結果より、いずれの場合においても結晶内部に取り込まれた溶媒が結晶の安定化に重要な役割を果たしていることを明らかにした。一方で、結晶内に溶媒が取り込まれていても、立体の逆転が起こらない場合もあった。当初の予定は概ね達成できたが、その効率は実用的にはまだ満足できるものではないため、今後は分割剤の探索などの条件の最適化を行い、溶媒変換技術の確立を目指す。
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