新規な翻訳エンハンサーを利用した高効率有用タンパク質生産法の開発
研究責任者 |
島田 浩章 東京理科大学, 基礎工学部生物工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本申請課題では、イネ由来Mac翻訳エンハンサーの産業利用を目指し、翻訳エンハンサーの改良と汎用性を評価した。翻訳エンハンサーの改良では、Mac3の前半部分を削った配列(dMac3)において、従来の約3倍の活性を見いだすことができた。イネ以外の生物種(ベンサミアナタバコ、コムギ、ヒト培養細胞)において、dMac3の導入によって生産量が増加するかどうかの検定を行った。その結果、これらの細胞での増強効果が認められた。本研究課題により、dMac3は、生産物を増加させることができる汎用性の高い翻訳エンハンサーであることを示すことができた。今後、様々な生物種において同様の活性を見いだすことができれば、生産量増加の手段としての産業利用が大いに見込まれる。
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