研究責任者 |
畔上 達紀 長野県工業技術総合センター, 材料技術部門, 研究員
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2015
|
概要 | 導電フィラーに炭素繊維(CF)と多層カーボンナノチューブ(MWCNT)を併用した炭素―アルミナ複合焼結体を作製し、実用化に向けて諸特性を調査した。CFを用いることで、高電流密度条件でも複合焼結体表面からのフィラーの脱落が認められなくなった。さらにCF及びMWCNTの添加量、焼結圧力が緻密さ(開気孔率)と導電性(体積抵抗率)に与える影響を検討し、緻密かつ低体積抵抗率の複合焼結体を得るための作製条件を得た。複合焼結体をモザイク状に複数組み合わせ、大きな面積を有する実証試験サイズの複合セラミックス電極を作製した。これを用いたNiめっき液中からの電解回収実験を行って、電極表面に析出したNiの良好な剥離性を確認した。
|