Toll様受容体を標的とする痒みの新規外用薬の開発
研究責任者 |
峠岡 理沙 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 皮膚乾燥による痒みモデルマウスを用いて、Toll-like receptor (TLR)3アンタゴニスト外用による止痒効果を検討した。TLR3アンタゴニスト外用群と対照群では掻破回数に有意差はなかった。また皮膚組織中の痒みメディエーターであるTSLPとNGF発現も両群間では差はなかった。次にハプテン塗布によるアトピー性皮膚炎モデルマウスを用いて、TLR3アンタゴニスト外用による抗炎症効果を検討した。TLR3アンタゴニスト外用群では対照群に比べて、ハプテン塗布後の皮膚腫脹は低下傾向がみられ、抗炎症効果がある可能性が考えられた。今後は外用剤としての効果をさらに検証し、ヒトの炎症性皮膚疾患の新規治療法としての技術移転につなげていきたい。
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