キトサンとシクロデキストリンを複合化した新規徐放性ゲルの創製
研究責任者 |
甲野 裕之 苫小牧工業高等専門学校, その他部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究開発ではシクロデキストリン(CD)とキトサンを原料として劇毒物を使用することなく複合化したゲル素材の低コスト化合成最適条件の決定と各種性能評価を検討した。詳細な検討結果から以下の三点が成果として得られた: 1) 配合比によって合成コストを1000円/100g程度まで圧縮できること、2) 水和ゲルは生体組織に近い動的粘弾性特性を発現できること、3) アスピリン等の医薬品を高効率で包摂し、擬似体液中で12時間以上の徐放性能を示す。よって生体安全性等の確認が課題として残っているが、本研究開発で得られた成果物は分子認識能を有する新規機能性ゲル担体として、薬物運搬システム、分離剤、抽出材料としての応用が期待できる。
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