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延髄縫線核を標的とした新規敗血症性ショック治療薬(神経ペプチドオレキシン)の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 林 悠  筑波大学, 学内共同利用施設等, 助教
研究期間 (年度) 2014 – 2015
概要本プロジェクトでは、「オレキシンによる新規な敗血症の治療法」を前臨床研究開発へと繋げる上で不可欠な、作用機構の解明に取り組んできた。そのために、「末梢投与されたオレキシンは脳の延髄縫線核に直接作用することで敗血症を改善する」という作業仮説を検証した。まず、敗血症の際にオレキシンが直接中枢神経系へ作用することを、オレキシンの脳室内投与による敗血症時の治療効果により確認した。続いて、化学遺伝学技術であるDREADDを用いて、延髄縫線核のセロトニン作動性ニューロンの活動を操作する実験から、これらのニューロンがオレキシンによる敗血症の改善効果に必須であることを証明した。さらに、オレキシンが中枢神経系を介して抗炎症作用を発揮することも見出した。以上の結果について、国際特許に出願し、現在論文投稿中である。今後は、最近開始した霊長類を用いた試験についてさらに本格的に進めて、その後、企業と共同での臨床研究を展開する予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2022-01-06   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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