イカ墨色素とカビ産生色素を用いた共増感型色素増感太陽電池の開発
  
  
  
 
  
  
   
    
    
    
    
      
        
      
      
        
          | 研究責任者 | 
          
          上野 孝  函館工業高等専門学校, 物質環境工学科, 教授
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     | 研究期間 (年度) | 
     
      2014 – 2015
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    | 概要 | イカ墨色素を用いて色素の吸着効率を改善するチタニア多孔質体の開発を行った。チタニアペーストと精製イカ墨懸濁液を様々な割合で混合し、イカ墨混練チタニアペーストを調製した。そのチタニア電極基板から作製した色素増感太陽電池による、I-V曲線と光電変換効率の測定を行った。その結果、チタニアペーストとイカ墨懸濁液の割合が8:2のとき、光電変換効率が最も高くなることが明らかになった。
チタニア電極への色素の吸着挙動を解明する研究を行った。水晶振動子マイクロバランス法(QCM)を用いて、液相でイカ墨色素粒子のチタニア多孔質体への吸着過程をリアルタイムで定量的に測定した。その結果、チタニア多孔質体の膜厚とイカ墨色素粒子の吸着量に相関があることが明らかとなった。
以上の研究成果は、異なるバイオマス色素を利用する色素増感太陽電池の開発に必要な知見を見いだし、今後のさらなる研究の展開に貢献できると思われる。
    
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