生殖医療技術の高度化を実現する受精卵品質診断装置の開発
研究責任者 |
阿部 宏之 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 精度の高い細胞呼吸測定技術は、細胞や受精卵の品質評価に極めて有効な技術となる。本研究では、電気化学計測技術を基盤とする医療対応型細胞呼吸測定技術の開発を目的とした。単一の細胞や受精卵の呼吸測定を可能とする超高感度マイクロ電極と非侵襲呼吸測定液の開発を行った結果、先端径2〜5 µmのディスク型マイクロ電極の安定した作製技術と非侵襲呼吸測定液を開発することができた。また、このマイクロ電極と測定液を用いた単一細胞呼吸活性測定技術の開発に成功した。本研究により、呼吸代謝活性を指標とする単一細胞品質診断の基盤技術を確立することができた。今後は、医療応用に向けた細胞品質診断技術の有効性と安全性の検証及び呼吸測定操作の自動化を進める。
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