LAT-1選択的蛍光ポリマープローブの創製とがん可視化への応用
研究責任者 |
蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究課題では、がん細胞に発現するL-アミノ酸トランスポーター(LAT1)をターゲットとし、がん細胞を選択的に蛍光染色可能なLAT1選択的蛍光ポリマープローブを開発した。LAT1の阻害実験および蛍光顕微鏡観察により、その有用性を検討した。LAT1経由で取り込まれるL-[3H]-ロイシンの阻害実験より、LAT1を介して細胞に取り込まれるL-フェニルアラニンの誘導体をポリマーに共重合させたポリマーよりも、ポリマー末端にL-フェニルアラニンを導入したポリマーの方が効率良く、LAT1と相互作用することがわかった。ポリマーの設計を最適化していくことで、LAT1を発現しているがん細胞の可視化が期待される。今後、温度やpHに応答するポリマーミセルの技術と組み合わせることで、蛍光イメージングとDDS技術を組み合わせたがんのセラノスティクスへの展開を考えている。
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