研究責任者 |
日比野 忠史 広島大学, 工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | CO2の固定を合理的に行う手法について検討し,固定量を数値化できた.さらに,CO2固定量を増加するための造粒法を開発した.
これらに加えて,本研究ではCO2の排出原因である有機物の循環を焦点にして沿岸域を汚染する有機物を浄化することで得られるCO2の固定の考え方についても検討した.
CO2の固定方法として直接固定と有機物の腐植化促進の2つの方法を検討している.本研究では主に有機物の腐植化を促進する環境修復材(石炭灰造粒物)自身が持つCO2固定能力を実験的に確認した.この結果,現造粒物に使用するセメントの製造に必要とするCO2と同程度のCO2固定があること,セメントをスラグに変えることにより0.1 CO2g/kgのCO2の固定が可能になることを明らかにした.スラグ混合石炭灰造粒物を環境材料として用いることで現造粒物を超える量のCO2固定が可能になる.
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