多光子励起蛍光体分散高透明アクリル樹脂マトリックスを用いるフルカラーボリュームディスプレイプロトタイプの開発
研究責任者 |
冨田 恒之 東海大学, 理学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究開発では透明または半透明な体積中に立体的に画像を描画できるフルカラー3Dボリュームディスプレイの開発を目指し、その発光材料の合成と分散状態での種々の特性評価を行った。980nmの近赤外光を励起光に用い、外部から励起光を集光することでその焦点位置のみを発光させることができるアップコンバージョン蛍光体を用い、UV硬化型アクリル樹脂に分散した。TmとYbをドープしたYTa7O19やCaF2において良好な透明性、色純度を持つ分散発光体が得られた。ErとYbをドープしたYTa7O19において同様に優れた緑色発光分散体が得られた。赤色発光に対しては透明性、輝度、色純度、均一性を十分に満たす蛍光体が得られず、さらなる材料探索が必要である。
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