アミノ酸配列の決定を高効率化する新しいエドマン試薬の開発
研究責任者 |
村藤 俊宏 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | タンパク質のアミノ酸配列の決定には、エドマン分解法が不可欠である。しかし、現行法では反応効率が悪く、アミノ酸残基を紫外吸収で検出する際の感度が低い。これを解決するため、本研究では新しいエドマン試薬を開発し、分析可能なアミノ酸残基数の向上を図るため、検出感度の大幅な改良を目的とした。まず、新規なエドマン試薬の開発を達成し、検出感度が従来に比べ2倍に向上することを見出した。さらに、短鎖ペプチドを用いたエドマン分解が円滑かつ高収率で進行することも明らかにした。以上より、研究は計画通りに進行し、当初の目標を達成した。今後は、実用化に向けて吸収強度のさらなる向上と長鎖ペプチドへの適用を検討したい。
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