窒素添加によるクロム系ステンレス鋼の耐食性向上に関する研究
研究責任者 |
三浦 一真 新潟県工業技術総合研究所, 未登録, 専門研究員
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 中~低Cr系ステンレス鋼について、熱処理により硬化するマルテンサイト系ステンレス鋼の代表鋼種であるFe-13Cr-0.3C(SUS420J2)とフェライト系ステンレス鋼の代表鋼種であるFe-16Cr-0.1C(SUS430)を対象に窒素添加に関する研究を行った。SUS420J2は、目標とする硬さと耐食性レベルを達成し、刃物・産業用チェーンへの適用の見通しを得た。SUS304への代替が期待されるSUS430については500~1200℃の温度域で処理プロセスを検討した結果、1000℃以上のオーステナイト域で最大0.6%の窒素が添加され、SUS304と同等以上の耐食性を得ることができた。今後、耐食性が要求される分野への用途を開拓する。
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