研究責任者 |
水越 克彰 東北大学, 金属材料研究所, 特任准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 陽極酸化後焼成して作製したチタン酸化膜の表面は、焼成のみで作製した酸化膜よりも親水性ならびに撥油性が高く、また含水量が大きく、これらが陽極酸化材の油水分離能の起源であることがわかった。メッシュ状のチタンを用いた油水分離実験では、焼成材が軽油あるいは軽油のモデル物質であるヘキサデカンを透過することがあったが、陽極酸化材は油分を通しにくかった。紫外線の照射の有無は油水の分離に大きく影響せず、基材表面の多孔質組織が重要であることが示唆された。分離可能な油相は基材として用いたメッシュの孔径に依存し、微小な水相の油エマルジョンの透過は完全には抑制できず、基材の形状を最適化することが実用上重要であることが分かった。
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