腹部・骨盤部悪性腫瘍に対し粒子線治療を可能とするスペーサー技術に応用可能な新規素材の開発
研究責任者 |
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | PGA縫合糸をマウス腹壁に貫通させるマウスモデルを考案し、細胞浸潤領域の面積(B)/縫合糸の断面積(A)を指標として炎症の強度を評価した。まず分子量の異なるヒアルロン酸を検討したが高分子量ヒアルロン酸処理縫合糸において炎症の減弱効果が認められた。またPGA不織布(粒子線治療用スペーサー)のラット腹腔内埋植モデルにおいても高分子ヒアルロン酸の炎症減弱効果が認められたことから、特許出願を行った。その後ヒアルロン酸を含む、混合物がヒアルロン酸を凌駕する炎症限弱効果を示したのでその作用機序を解明するために、X線解析、熱重量分析などの機器分析に着手した。
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