研究責任者 |
松田 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 我々は、線維芽細胞に少数の既知因子の遺伝子を導入することで、機能的な褐色脂肪細胞に直接コンヴァートする技術を開発した。肥満マウスや2型糖尿病マウスに移植すると、耐糖能、インスリン抵抗性と脂質異常症等が著明に改善することから、本技術は代謝疾患に対する再生医療に応用が期待できる。しかし現時点ではレトロウイルス・ベクターを用いて遺伝子を導入しているので、非ウイルス的導入法でコンヴァートさせる技術の確立を目指した。その結果、ウイルス・ベクターを用いないヒト線維芽細胞から褐色脂肪細胞へのコンヴァージョンに成功し、その効率を向上することに成功した。今後の展開として、現在行っている産学連携を推進することにより、糖尿病等に対する新しい再生医療に結実させる予定である。
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