脳神経繊維の走行方向を可視化する新規偏光観察法の開発
研究責任者 |
高田 則雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究開発の目標には「脳の神経線維の走行方向を可視化すること」を掲げた。この目的のために現在利用されている方法は核磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging; MRI)である。MRIを用いれば非侵襲的に神経線維連絡を把握できる利点がある一方で、空間解像度が低い(0.2~1 mm)ことや機器が高額で使用機会が限定されるなどの欠点がある。そこで本研究開発では、神経科学の研究室が通常所有している脳切片作成装置を活用し、新規の光学系と融合させることで、脳切片中の神経線維走行方向の取得実現を目指した。その結果、MRIの100倍程度の高い空間解像度(0.005 mm)で神経線維走行を示す画像を得ることに成功した。今後は企業と連携し、計測の自動化や製品化を目指す。
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