研究責任者 |
新井 大祐 早稲田大学, 理工学術院, 助手
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 経口投与したピセアタンノールが脳内のアストロサイトを増加させることを明らかにした。成体マウスにピセアタンノール(10 mg/kg BW)を14日間投与すると、海馬歯状回のアストロサイト細胞数が対照群と比較して有意に増加しており、我々が以前に得ていたin vitro実験の結果が裏付けられた。構造類縁体でありワインの有効成分として有名なレスベラトロールはin vitro、in vivoのいずれにおいても活性を示さず、ピセアタンノールの特徴的な機能であることが判明した。また、今回実施した細胞形態観察ならびに遺伝子発現解析からはピセアタンノールに誘導されたアストロサイトに異常は認められず、安全性を支持する間接的な知見を得た。
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