高濃度含有抗体製剤の新規DDS素材としての超分子ハイドロゲルの開発
研究責任者 |
有馬 英俊 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本課題では、α- および γ-シクロデキストリンがポリエチレングリコール (PEG) とポリ擬ロタキサン由来のハイドロゲル (PPRX-HG) を形成することを利用し、各種抗体医薬の安定化を行った。各種抗体を PPRX-HG に封入すると、熱や振とうに対する安定性が著しく改善され、活性も保持されていた。また、抗体医薬封入 PPRX-HG をラット皮下投与後の血漿中抗体レベルは、ゲル未封入系と同等であり、さらに、PPRX-HG は血液生化学検査値に変化を及ぼさなかった。目標は概ね達成できた。現在、パートナーとなる製薬企業を探しており、2016 年度中に技術転移を行う予定である。また、本研究内容にて、1 報の学術論文を発表予定している。
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