ラグスクリューボルトの中・大規模木質構造建築への利用拡大を目指した、多様な木質材料を接合対象とした引抜き性能等の実験的評価
研究責任者 |
小松 幸平 京都大学, 生存圏研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究では、階高3.76m、梁間12.9m、桁行方向にスパン8mの集成材ラーメンが繰返し入る3階建て木造校舎を想定し、建物が建築基準法を満たすように接合システムを開発した。接合部は、鋼製連結金物を介してラグスクリューボルトで木質部材と連結され、通常の荷重レベルでは殆ど変形せず、大地震の際には連結金物が変形し、過剰な力が木質部材に流れない仕組みである。JMA-Kobe波を用いた応答計算の結果、建物の最大層間変形角は1/30rad以下に、木質部材の最大応力度も許容値以下に収まった。本接合システムは、スギ集成材、スギ直交積層材、カラマツ単板積層材、スギ製材の4種類の木質材料に対して安全に適用可能である。
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