魚類の免疫特性を利用した新規魚類混合ワクチンの開発
研究責任者 |
一色 正 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 冷水温期に発生するウイルス性出血性敗血症(VHS)を効果的に予防できる新規魚類ワクチンの技術を,発生する時期や魚種がVHSと極めて類似するヒラメラブドウイルス病(HIRRVD)の予防法として応用し,VHSとHIRRVDの両冷水性ウイルス病に対する新規混合ワクチンの開発を試みた。その結果,VHSワクチンの技術はHIRRVDに対しても有効であったことから,HIRRVDの予防法として応用できる可能性が高い。一方,試作した混合ワクチンは免疫誘導効果を示したが,両ウイルス病に対する十分な感染防御効果を発揮できなかった。本混合ワクチンの効果を向上させるには,抗体の関与した免疫系を活性化させる技術開発が必要である。
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