超小型・低閾値シリコンラマンレーザを用いた革新的多波長変換デバイスの開発
研究責任者 |
高橋 和 大阪府立大学, 公私立大学の部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究では、シリコン光配線などの光ルーティングにおいて重要な構成要素となるマルチ波長変換デバイスを、高Q値フォトニック結晶ナノ共振器を用いたシリコンラマンレーザで開発した。FDTD計算によるデバイス設計、半導体微細加工プロセスを用いたサンプル作製、顕微分光測定による性能評価を繰り返し、最適なデバイス構造の探求と作製プロセスの改善を行った。その結果、光通信波長帯である1.5マイクロメートル前後で、5ナノメートルの波長間隔で3波長動作するシリコンラマンレーザの開発に成功した。コーディネータと研究開発担当者は、本デバイスの量産化、応用可能性、新規分野の開拓に向けた議論を、電子機器メーカ3社と行い、今後の研究方針を固めた。
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