0.66μm~16.2μmで波長依存性のない螺旋位相子の開発
研究責任者 |
若山 俊隆 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 螺旋位相を有した光渦を広帯域スペクトル(0.66μm〜16.2μm)で生成するためにZnSeを用いた新しい螺旋位相子を設計試作し、その基礎特性を評価した。ここで光源に用いたビームは15 ns、最大4.9 mJの高出力CO2パルスビームであり、15 ns、2.6 mJのベクトルビームパルスの生成に成功した。螺旋位相子の変換効率56%であった。ベクトルビームは、偏光度が0.95と非常に高い偏光度を有していることが精密偏光計測から明らかになった。さらに、ベクトルビームの位相情報もマッハツェンダー干渉計を用いて評価した。得られた位相分布から周方向に2 radの螺旋位相が検出され、出射ビームがラジアル偏光渦であることが示された。今後は、螺旋位相子をレーザー加工機に応用展開していく予定である。
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