細胞表面抗原に結合して蛍光応答を発する診断用核酸アプタマーの創製
研究責任者 |
吉本 敬太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本プロジェクトは、E-cadherinに結合する核酸アプタマーの獲得に成功した。これまでにE-cadherinに結合する報告例はなく、また、見出された核酸アプタマーは、三段のパラレル型Gカルテット構造を有し、且つ比較的長いループ構造を三つ有する非常にユニークな構造であることを明らかとした。複数の長いループ構造を有するにもかかわらず、熱力学的安定性が非常に高い点がきわめて興味深い。しかし、この高い熱力学安定性のため、結合前後における構造変化が期待できなかったため、同配列のシグナリングアプタマー化に関する研究開発は一旦中断・中止とすることとした。
今後は、核酸アプタマーをセレクションする段階で、標的分子と結合して構造が大きく変化する「構造変化型」の核酸アプタマーを獲得する新しい方法論を確立することを目指す。
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