研究責任者 |
川島 英之 筑波大学, システム情報系, 講師
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 暗号化データベースシステムはデータを暗号化することにより情報漏洩対策を行いながら,正規のユーザは従来のデータベースシステム同様に動作させることができるシステムである。OLAP 等データ分析において重要な演算である総和計算は暗号化データベースシステム上での実現に必要な準同型暗号が必要となり、これは平文での演算と比較してコストが高い。本研究では暗号化データベースシステムにおける総和計算の並列化手法を提案した。提案手法はブロックサイクリック分割方式をカラムストア形式で稠密格納された準同型暗号集合に適用する。提案手法は暗号化総和計算を従来技法に比べておよそ3.7 倍高速化した。今後、暗号化データ処理の対象範囲を選択・射影・結合まで広げ、暗号化データ基盤プロトタイプの高度化を図る予定である。
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