気候工学(ジオエンジニアリング)のガバナンス構築に向けた総合研究の可能性調査
体系的番号 |
JPMJRX14F5 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRX14F5 |
研究代表者 |
杉山 昌広 東京大学, 政策ビジョン研究センター, 講師
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 気候工学は人工的に気候システムに介入して地球温暖化の影響を抑える新たな対策であり、地球温暖化対策の遅れゆえ急速に関心が高まっている。 気候工学の一種であるSRM注6)は未成熟な技術であり、気候冷却の効果はある程度想定できるが、地域的な気候変化やさまざまな副作用、人為的気候制御の倫理的課題など潜在的に多くの問題を抱える技術である。緩和策・適応策が第一優先であることは変わらないが、国際的な議論の高まりを受けると、ステークホルダーとの協働の上で(研究開発を途中で止めるというオプションも含めた)適切な科学技術ガバナンスが必要である。 本FSではこのSRMに照準を絞り、(1)ステークホルダーとのネットワークを通じたTD研究実施体制の構築、(2)ステークホルダーとの協働を支える自然科学および人文・社会研究アジェンダ、(3)ガバナンスの原則や枠組みの検討方法、についてステークホルダーとCo-Designする。将来、気候工学の技術開発やガバナンスの構築に、日本も応分の負担が要請されることは疑いなく、SRMのガバナンスはTD研究として取り組む必要性が極めて高い。
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研究領域 | フューチャー・アース構想の推進事業 |