研究代表者 |
藤田 耕史 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2015 – 2016
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概要 | ネパール地震に伴う雪氷混じりの土石流によって、カトマンズ北方にあるランタン村がほぼ壊滅する事態となった。本研究は、現地調査によって雪崩の発生源の特定と崩壊量、流下経路、堆積範囲を推定し、これらの情報を元にした雪崩の数値シミュレーションを行うことで、流域のハザードマップを作成し、村の復興に資する資料を提供することを目的とする。具体的には、震災前、震災直後のデジタル標高データ(DEM)を作成し、これにUAVを用いた現地調査によるモンスーン後のDEMを加え、発生源の特定と、雪氷量と土石量の堆積分布を明らかにする。並行して雪崩シミュレーションを行い、雪氷土砂の堆積範囲や堆積量などで検証をした上で、流域の雪崩ハザードマップを作成する。本研究によって、ランタン村に雪崩ハザードマップが提供されるだけではなく、雪崩ハザードマップを作成するために必要な一連の手法が確立されネパール側へ技術移転することで、ランタン谷以外においても同様のハザードマップを作成することが可能となる。
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研究領域 | ネパール大震災 |