全球でみられるテレコネクションとその役割および階層的大気モデル群による再現(GOTHAM)
体系的番号 |
JPMJBF1602 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJBF1602 |
研究代表者 |
渡辺 真吾 国立研究開発法人海洋研究開発機構, シームレス環境予測研究分野, 分野長
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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概要 | 本研究プログラムは、アジア・欧州のパートナーの協働のもとで、IPCCによって示された熱帯から高緯度に存在する脆弱な地域における、地域的かつ極端な気候イベントの過去〜現在のパターンおよびトレンドに関し、ロバスト・適切・かつ説明可能な知見を得ることを目的とする。地域気候変動に影響をおよぼす遠隔ドライバーあるいはテレコネクションと、それらによるインパクトの調査を行うことで、この目的を達成する。また、気候モデル、市民参加型(グリッド)コンピューティング、先端的な統計解析ツールを組み合わせることにより、季節〜10年規模の将来予測の改良に関するポテンシャルの調査も行う。現業気象・気候予測センターとの協力体制のもとに、地域レベルでの気象・気候サービスの改良に結びつき得る力学的要素に関する新知見を得る。そうした知見は直接的に気象・気候サービスの予測スキルの改良に貢献し得る。例えば、予測に使われるモデルが、脆弱な地域における地域的な気候変動に影響を与える重要なテレコネクションをまったくあるいは正しく表現できていない、といった情報は有益である。こうしたインパクトは、各々の研究グループやそれらを結んだネットワークを通じた定例会議や、より広範な科学ポリシープログラム(例えばWCRP)との連携を通じた成果として得られることなる。水文学や洪水予測といった影響評価研究のグループを含んだ本研究プログラムの成果を通じて、とくに社会インフラが脆弱な地域、例えばアジアモンスーン地域における、洪水リスクなどの事前評価といった恩恵がもたらされることが期待される。
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研究領域 | 気候予測可能性と地域間連関 |